『収納』から始めるインテリア入門:2
② 収納することに慣れる :玄関収納
几帳面な方でも、『取り敢えず』という言葉に甘んじ、不要不急のものは、
扉の中にいつの間にか埋没という 現象があります。
又、使い慣れているものはそれなりに出しやすいところに納まっています。
セミナーでは実際に声に出して、今日 出かける時に使ったヘアブラシの位置を説明してもらいました。
全員、他の方が聞いてわかる場所にあります。
・物の場所が説明しやすいことが、出しやすく・使い勝手の良い場所のバロメーターになります。
・『把握』の字が手偏のように、持ち慣れているものは、手が大きさ・重さを知っています。
慣れることの初めに玄関から始めましょう。なぜ 玄関収納から?
靴の出し入れに必要な靴の大きさ、重さを 目も手も知っています。
靴は基本的に『履いて歩く』用途だけ・・・『他の何かに使えるという』誘惑はないです。
靴は手にすることが日常で、左右があり、右手も左手も慣れています。
靴のサイズは大人用で20cmから30㎝の間なので、棚の奥行きもほぼ一定です。
幅も平置きの並べ方で何足入るか、わかりやすい場所です。
今回はまず、紙の上で考えます。
◎自己分析です。
靴などの履物について・・・ サイズが合わない、デザインが違うなどの理由で、
(Yes or No)自分に買った新品の靴を 身内に差し上げられますか。
(Yes or No) ↑ 友人に差し上げられますか。
(Yes or No)数回履き、傷んでいない靴を身内に差し上げられますか。
(Yes or No) ↑ 友人に差し上げられますか。
(Yes or No) ↑ 寄付できますか。
(Yes or No)あなたは身内が買った不要な靴を 合えば履けますか。
(Yes or No) 友人が買った ↑
◎自分の記憶で、靴を人ごとに書き出して下さい
思い出せなかったものは、優先順位が低いという判断の参考になります。
『見て思い出す』と『思い出』は違います。
◎靴類以外に収納をしているものは何がありますか。
(セミナーでは、ドリル形式で書きこんでもらいます)
靴磨きセット、傘、日傘、ワンちゃんのお散歩セット、スポーツ用品・・・
◎空きスペースに余裕ができれば、玄関収納へ何を置きたい・収納したいのか書き出してください。
収納の形態により様々ですが、たとえば・・・
・お子様のもう履くことのない記念の靴を玄関へ移動して、子供部屋をすっきりする。
・押入にある箱入りの未使用のスリッパを持ってくれば、買い替える前に思い出せます。
・非常用品の置き場所、もしくはリストを置く。 などです。
◎玄関の飾り物は、家族や個人にストーリーがありますか。
『置いてある』のと『飾っている』のは違います。
それぞれの靴の処遇を考えておきます。
(A)見た目に傷みは無いようでも年数が経つものは、皮革でも破れる恐れがあります。
体に害があるもの、危険なもの、痛みを伴うものは、処分の対象です。
(B)[もう履かない・履けない] でも捨てられない 大切なもの。
これは 保管方法と、保管場所を見直してください。
保管状態が悪くカビが生えてしまうのは残念です。
下足類は 比較的 処分しやすいものですが、心情的な部分もあります。
思い切って処分と思うのなら、写真を1枚残すのも 記念です。
次回③は玄関収納の扉を開けます。