【インテリア コーディネーターが考える『疲れないお引越し』3】

コーディネートの仕事柄、お客様からお引越しの大変さを後日談で伺うことがあります。

家具の納品とお引越のタイミングをご相談することもあります。

その中から得たことを 私なりのノウハウにしてお伝えします。

 

[今回は、お引越しの前日、当日、後日のお話です]

 

・いつものお茶碗セット、お箸、湯飲みは,自分で運ぶつもりをしてください。

これは 最後の最後に梱包の隙間などに入れがちですが、慌ただしい時に どこに入れたのか?又わかっていても新居で積み上げられた段ボールの下の方になっていたりすると、焦ります。

 

・新居のトイレの紙、タオル、浴室の石鹼類とバスタオルはすぐ使えるように,遠方の場合は自分で運ぶものに入れた方が良いですね。バスタオルが見当たらずシャワーもあきらめることが無いように。

 

・当日の寝具、化粧品、2-3日分の着替えはスーツケースや旅行鞄に詰め、自分で運ぶか、混載してもすぐわかるようにしておきます。

 

・翌日が仕事の場合、ご主人のスーツ等は出張に慣れていない方からは『スーツとシャツ、ネクタイは気を付けていたけれど、仕事用の靴下やベルト・靴を慌てて買いに走った』というお話も聞いたことがあります。

[2]で説明した 段ボールのナンバーの書き方で 箱は見つけやすいのですが、積み上げた下の方になっていると 移動も大変です。

疲れている時に 紙コップやタオルを買いに行くのは 見えない費用だけでなく、一旦は開梱して捜そうとする時間も惜しいです。

直近の生活必需品は手荷物で運ぶか、段ボールではなく旅行用バッグに詰めるのがわかりやすいです。

 

・新居の個室などはドアやその近くに 図面に振った番号を貼っておきます。

 

・引越し屋さんに渡す新居での家具配置の図は 場所が決定の物(洗濯機、テレビ台)は給排水の接続や、テレビの接続、設定もお願いするのかメモ書きをしておきます。この記入は最後の自分のチェックも見落としが無くなります。

・この配置図は複数コピーし、引っ越し作業にかかわる人それぞれに渡します。

家具の搬入が終わったら(段ボールを入れる前に)配置の確認をしてください。

図面、部屋、家具、の番号が一致しているか確認します。

これが違うと後が大変です。

荷物の番号がこれに一致していきます。

 

ソファなど後日、自分で動かしやすい物は 仮置きで部屋の端に寄せ 段ボールを置く場所 開梱の場所も想定し、『仮置き』と記載します。搬入時のソファのビニールは一旦外し、傷を確認します。もう一度ビニールを掛けておくほうが良い場合もあります。 これは段ボールを解体するのに室内でしなければいけない時(天候や夜)に埃がしますので汚したくないものはカバーが有用です。床に敷いた養生も片付くまで残すこともよい場合もあります。

 

・段ボールを部屋に入れる前に クローゼットの折れ戸や収納の扉はオープンにしてください。 閉めた状態で、すぐ前に積まれると、中に入れるときに段ボールを動かし、扉を開け、自分の身を置く場所を作ることになります。開けてあれば、扉分は離して積むことになりますので開梱作業が楽です。

 

・和室やカーペットのお部屋に段ボールを仮置きする場合は、古いシーツや毛布を敷いて使うのも方法です。

 

・荷物の搬入が終わると、安心しますが、段ボールの部屋番号と置き場所を確認してください。

特に2階と1階の入れ間違いは後が大変です。家の中での行方不明がなくなります。

 

・荷物の搬入経路によっては庭やバルコニーの外部の物も(鉢植え、散水ホースなど)本来の場所から離してあることがありますが、終わったら、置きたい場所の近くに置いてもらうことも忘れずに。

大きな鉢を一段上げるのも家族に負担になります。

 

細かいことですが、慣れている人手があるときに、お願いするのが効率よいです。

 

・配置図は終わったら業者さんから返してもらってください。個人情報です。

飲み物やチョコレートなどを渡すのと引き換えにすれば、回収しやすくなります。

 

・開梱するときに(梱包時にだんだん疲れてくると、多少汚れていても そのまま詰めることもありがちです)新居では、きれいにして収納したい思いはあると思います。

使い捨て雑巾用に古いタオルやTシャツも有用です。荷物を前にすると雑巾を濯ぎながらよりもはかどります。

 

・納戸やクローゼットは一度全部、入れてしまうと身動きできず、入れ替えが大変なので、

オフシーズンの段ボールは廊下や空いているスペースに仮置きし、今着る服、近々使うものを ある程度並べてから、クローゼットに入れるようにする方が楽です。

 

広いスペースがある方でも クローゼットや納戸の中は雑多になりがちです。

オフシーズンのものをとりあえずで入れてしまうと、中で身動きが取れなくなります。

まずは、今使うものが落ち着いてから、オフのものを入れるほうが作業しやすいです。

 

収納の奥深くに置いたら最後、『開かずの箱』を発生させないことは インテリアのセミナーの『収納』で常にお話しすることです。

 

新居に夢と期待が・・なるべく早く、なるべく楽に始まりますように!

 

 

 

 

 

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